PS1のエミュレータにはBIOSを自分で用意しなければならないものが多くあります。
基本的にBIOSは実機から吸い出す以外に入手方法はありません。
でも、実機がないからエミュレータを使いたいんだよ!という方も多いでしょう。
そこで実機を使わないBIOSの入手方法を紹介します。
これはWindows専用の方法になります。
一応合法のはずですが、ソニーの意図した使い方ではないため、自己責任でお願いします。
ゲームソフトの吸い出し方は↓の記事をご覧ください!
エミュレータについて少しでも調べたことのある方なら、「実機を使わないでBIOSを用意できるわけ無いだろ」と思うでしょう。
実は実機不要の裏技があるのです。
必要なものは以下です。
- PS3のアップデートファイル
- PUAD GUI v1.5
まず、PS3のアップデートファイルを用意します。PS1の話ししてるのになんでPS3?という感じですが、実はPS3のアップデートファイルにはPS1のBIOSが内蔵されているのです。なぜかというとPS3にはPS1との互換機能があり、それを動作させるためにBIOSが内蔵されているのです。
以下のサイトからアップデートファイルをダウンロードします。

上の画像の通り「PS3システムソフトウェアをアップデートする方法」という項目から「パソコンを使ってアップデートする」を開き「PS3アップデートをダウンロードする」ボタンを右クリックで名前をつけて保存(ココ超重要!)してください。

Chromeではおそらくこのようにダウンロードがブロックされるため、保存ボタンを押してください。
これでアップデートファイルの入手は完了です。
次にPUAD GUIを用意します。これはアップデートファイルを分解して、PS1のBIOSデータを取り出すためのソフトです。

こちらのページからからv1.5(x64)という項目をダウンロードしてください。v2.0が最新版ですが、正しく動作しない場合があるため必ずv1.5をダウンロードしてください。x86という項目もありますが、これは32ビット版Windows用のものです。

この2つのファイルを用意したら準備完了です。
まずはPUAD GUIのインストーラーを実行しインストールしましょう。

そのままNextを押してください。

特に変更せずここもNext。

Installでインストールを開始しましょう。

完了したらCloseでOKです。デスクトップにPUAD GUIのショートカットが現れているはずです。

早速起動したいところですが、ダブルクリックでは起動しません。右クリックで「管理者として実行」を押すことで起動できます。

起動したらPUP File項の右の…ボタンを押します。ファイルの選択ウィンドウが起動するので先程ダウンロードしたPS3のアップデートファイル(PS3UPDAT.PUP)を選択しましょう。次にもう一度選択ウィンドウが起動します。ここではアップデートファイルの展開先となるフォルダを適当に作成し指定してください。
指定できたらStartボタンが緑に光りますが、まだ押さないでください。
まず、上の青く光っているDEV_FLASHボタンを押してください。

すると以下の画像のようになります。

この状態になったら「Start」ボタンを押してください。

最後に、この表示が出たら完了です。
指定したフォルダに展開されたデータが保存されているはずです。

PS1のBIOSファイルはupdate_files>dev_flash内のそれぞれps1emuというフォルダにある、ps1_rom.binというファイルです。
このファイルをDuckstationなどのエミュレータに読み込ませれば、快適なエミュライフの始まりです!
一応インターネット上に公式から公開されているデータを用いているため法的には問題ありませんが、自己責任でお願いします。


