近年、ホームページやブログサービスの終了が相次いでいます。
中には「ここでしか読めない情報」が公開終了とともに失われてしまうケースも少なくありません。
では、一度消えてしまったページは二度と戻らないのでしょうか?
実はそうではありません。インターネットには「消えた」ページを閲覧できる便利なサービスが存在しています。
それがアーカイブサイトです。
今回は、おすすめのアーカイブサイトを紹介したいと思います。
1. Wayback Machine
- URL: https://web.archive.org
- 特徴: 世界中のウェブサイトを1996年から自動で収集。膨大なデータ量を誇る。
もっとも有名なアーカイブサイトといっても過言ではないでしょう。
使い方
例えば、2003年8月7日のGoogleを表示してみましょう。
- URL欄に「google.com」と入力
- 上部のグラフから2003年を選択
- 下のカレンダーから「8月7日」をクリック
- 表示された時刻の中から任意の時間を選択

このように検索すると、

このような画面が現れます。上のグラフのようなものから2003年を選択した後、下のカレンダーから見たい日付を選択します。

すると上のような時刻の選択が出るので適当な時間を選択しましょう。

現れました。2003年のGoogleです。
もちろん、すべてのページが保存されているわけではありません。収集のタイミングやサイト側の設定によっては表示できないこともありますが、多くの人気サイトや主要ページは少なくとも1件以上データが残されています。
2. archive.today
- URL: https://archive.md
- 特徴: 指定したURLのページを「その場で保存」できる。保存したURLは半永久的に保持される。
こちらも有名なサイトです。
使い方
こちらはWayback Machineとは異なり、URLを直接打ち込むのではなく、通常のGoogle検索のように検索ワードを入力しアーカイブされたデータを探す方式になります。
アクセスするとページの下のほうに以下のような検索窓があります。

ここに検索ワードを入力し、欲しいサイトを探します。例えばYahoo! JAPANを検索してみましょう。

すると、このように検索結果が表示されます。
URLがわからない場合は直接検索できるためarchive.todayがおすすめです。
5. 国立国会図書館インターネット資料収集保存事業
- URL: https://warp.ndl.go.jp
- 特徴: 日本国内のウェブサイトを国立国会図書館が保存。
国会図書館が運営するサイトですので信頼性は随一です。ただし、保存されているサイトは国の機関や大学等の学術機関などに限られます。
使い方
archive.todayと同じ通常の検索方式に加え、サイトのジャンルから探すこともできます。

今回は内閣府について調べてみましょう。
下の「国の機関」ボタンより「行政」→「内閣」→「内閣府」でたどり着きます。

すると、以下のような日付ごとのリンクが現れるので、ここから適当な日付を選ぶとアクセスできます。


政府機関や研究機関、ニュースサイトなど公的性質の強い情報を確認したいときにおすすめです。
まとめ
インターネット上のページは、サービス終了や更新によって簡単に消えてしまいます。
しかし、アーカイブサービスを活用すれば、過去の情報にアクセスできる可能性があります。
- Wayback Machine:世界最大のアーカイブ、古いサイトの履歴を時系列で閲覧可能
- archive.today:その場で保存でき、URLがわからなくても検索で探せる
- 国立国会図書館 WARP:公的機関や研究機関のページを信頼性高く保存
それぞれ特徴があり、目的に応じて使い分けるのがポイントです。
- サービス終了したブログをもう一度読みたいとき
- 昔の公式サイトの仕様や資料を探したいとき
- 政府・大学などの公的資料を確認したいとき
こうした場面でアーカイブサービスは大きな助けになります。
「インターネットの情報はすぐに消える」と思われがちですが、実際にはこうした仕組みによって保存され続けているものも多いのです。
気になるページがあれば、ぜひアーカイブサービスでのぞいてみてください。