今回はヤフオクで入手したTS-H352DをSH-D162D化して、Xbox 360用吸い出しドライブを作ろうと思います。
難易度はかなり高めです。Windowsでコマンドなどを扱ったことのないレベルの方は危険ですのでお引き取りください。
Xbox 360用ゲームの吸い出しは実機があれば簡単なのですが、今回はあえて実機無しで吸い出しする方法を解説します。
はじめに
Xbox 360のゲームディスクはDVDですが、独自規格フォーマットを利用しているため通常のPC用ドライブでは読み込むことができません。ところが、Samsung製の内蔵DVDドライブSH-D162シリーズは特殊な設計となっており、Xbox 360用ディスクを読み込むことができます。このドライブを入手すれば簡単に吸い出しが可能なのですが、残念ながら日本国内では一切と言っていいほど(eBayにはあるがヤフオクにはない感じです)出回りません。
そこで、SH-D162シリーズとハードウェア的に互換性があり、日本国内でも流通している東芝サムスン製のTS-H352シリーズのソフトウェアをSH-D162のものに書き換えることで、Xbox 360のディスクが読み込めるようになります。
今回は、そのやり方を解説します。
全体像

必要なものは、
- TS-H352本体
- IDE→USB変換ケーブル
- ペリフェラル電源ACアダプタ
- WindowsのPC
です。
TS-H352シリーズ本体の入手
SH-D162と比べればTS-H352シリーズは入手しやすいのですが、すでに20年以上前の製品であるため基本的に中古をヤフオク等のネットオークションサイトで探すことになります。
TS-H352シリーズには4種類のモデルがあり、
TS-H352A
TS-H352B
TS-H352C
TS-H352D
と末尾のアルファベットがABCDとなります。モデルの違いはAとBがSATA(シリアルATA・現在主流)接続、CとDがIDE(パラレルATA・昔のやつ)接続となる点です。接続ケーブルの入手しやすいSATAのABが欲しいところですが、残念ながら日本国内にはほぼCDしか出回っていません。
幸い2026年2月現在、ヤフオクで中国の変わった業者がTS-H352CとTS-H352Dを常時出品しているためそれを買うとよいでしょう。私もそこで購入しました。
↓こんな感じです
結構高いですね。4000~5000といったところでしょうか。大抵海外発送ですので送料も2000円前後します。これでも、eBayでSH-D162を買うよりは安い(送料が万超える)です。
電源及びIDE→USB変換ケーブルの入手
IDE接続のデスクトップ用内蔵ドライブには、4ピンペリフェラル電源が必要です。デスクトップPCの電源についているため、デスクトップを持っている方は蓋を開けてケーブルを引っ張り出せば動きます。
しかしノートPCの方はこの方法は使えませんし、常時蓋が開けっぱになるのでかなりアグレッシブな使い方になっていまいます。そんなときは外付けのペリフェラル電源ACアダプタを用意すると幸せになれます。
私はこちらのIDE→USB変換ケーブルとセットになった商品を購入しました。これも本体ほどではありませんがレアな製品です。
少し高いですがこれもいいでしょう。UGREEN製です。
SH-D162のファームウェアの入手
当然これがなきゃTS-H352はただのDVDドライブです。
インターネットアーカイブにあるのでそこからダウンロードしましょう。
ここから、ファームウェアをダウンロードします。
TS-H352Cの場合は、SH-D162C_TS05_KREON_V100.zip、TS-H352Dの場合は、SH-D162D_SB00_KREON_V100.zipをダウンロードします。
ダウンロードにはインターネットアーカイブのアカウントが必要ですので無い場合は作成しましょう。
ダウンロードが完了したら、ファームウェアの.zipファイルを解凍しましょう。解凍先はOneDriveみたいな特殊な場所でなければ、どこでも大丈夫だと思います。

解凍するとこのような内容になっているはずです。
ドライブの接続

画像のように変換コネクタを接続しましょう。向きには注意です。IDEコネクタはものによってはどちらでも刺さってしまうためより注意です。
マスター・スレーブの設定ですが基本マスターでいいと思います。

このように接続します。電源とUSBをパソコンにつなげば完了です。
ファームウェア書き換え!
※警告※ここからの作業はミスったらドライブが壊れます。注意して作業しましょう!
管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、先程.zipファイルを展開したフォルダに移動します。
sfdnwin.exe -nocheckこのコマンドを実行し、ファームウェア書き換えソフトを起動しましょう。

このようなダイアログが出ますがOKします。

起動しました。
「Drive」の項目で正しいドライブが選択されているか、確認してください。
次に左上の3つ並んだアイコンの一番左のフォルダマークをクリックし、ダウンロードしたファームウェア(SH-D162D_SB00_KREON_V100.BINみたいなの)を選択します。

開くと以下のようなエラーが出ますが、無視して構いません。

準備が完了すると以下のような状態になります。

3つ並んだアイコンの真ん中(矢印みたいなの)をクリックすると書き込みが始まります。待ちましょう。
完了すると、以下のように再起動を促されますので再起動しましょう。

再起動後、デバイスマネージャーでドライブを確認すると「SH-D162C/D」になっているはずです。

これでファームウェアの書き換えは完了です。お疲れ様でした。
実際に実機無しでゲームを吸い出す方法は以下の記事で解説しています。





