CachyOSレビュー!軽くて美しいArch系Linuxを実際に使ってみた【2026年】

OS・Linux
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みなさんLinuxは使っていますか?

LinuxといえばUbuntuやLinux Mintあたりが有名ですが、今回はArch Linuxベースの「CachyOS」を実際にインストールして使ってみました。

Arch Linuxというとインストールが難しく、ある程度Linuxに慣れた人向けというイメージがありますよね。

CachyOSはそんなArch Linuxをベースにしつつ、GUIインストーラーなどを用意して比較的簡単に使えるようにしたディストリビューションです。

カスタムカーネルを利用するなどしてパフォーマンスにもかなり力を入れているようです。

ということで今回は、

  • インストール
  • デスクトップ
  • 軽快さ
  • プリインストールソフト
  • アップデート
  • 安定性
  • 日本語環境
  • 情報量
  • 初心者向け度

あたりを実際に使いながら見ていきます。

VirtualBox 7.2.14

RAM 4GB設定

CPU Ryzen 3 4100

VDI 20GB設定

で検証しています。

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インストール ★★★☆☆ 3/5

今回使用したインストーラーISOは2.96GBでした。

最近のデスクトップLinuxとしてはまあ普通くらいでしょうか。

インストールはGUIからできます。

素のArch Linuxではコマンドを使ってインストールしていく必要があるので、それと比べれば圧倒的に簡単です。

……が、初心者でも超簡単!という感じではありませんでした。

手順自体はそこまで難しくないのですが、ところどころ「これどれを選べばいいんだ?」となる部分があります。

Btrfsでインストール失敗

今回ちょっと困ったのがファイルシステムです。

最初はBtrfsを選択しました。

最近のLinuxではよく使われていますし、スナップショットなども使えるので、とりあえずBtrfsでいいでしょう。

と思ってインストールしたところ……

エラー。

インストールに失敗しました。

何度か試しましたがうまくいかなかったため、今回はext4に変更。

すると普通にインストールできました。

環境依存の可能性もありますが、とりあえず「インストールできればOK!」という人ならext4を選んでおくのが無難そうです。

ブートローダーはLimine

そしてCachyOSで面白いと思ったのがブートローダー。

今回はデフォルトのLimineを使用しました。

「Limineって何?」

という人も結構いるのではないでしょうか。

LinuxのブートローダーといえばGRUBが有名ですよね。Ubuntuなどを使っていると、何も考えずGRUBを使っていることも多いと思います。

それに対してLimineは比較的新しいブートローダーです。

UEFIだけでなくBIOSにも対応しており、GRUBと比較するとシンプルでモダンな設計になっています。

CachyOSではこのLimineがデフォルトです。

ここら辺もパフォーマンスへのこだわりにつながっているかもしれません。

実際に使う分には特に難しいことはありません。

PCを起動するとLimineの画面が出て、そのままCachyOSを選択して起動できます。

普段使いではブートローダーの存在なんてほぼ忘れます。

ただし、GRUBと比べると情報量は少なめです。

特に日本語情報となるとさらに少なくなるので、デュアルブートやカーネル周りで問題が起きた場合は少し苦労するかもしれません。

「とにかくトラブル時の情報量が多いほうがいい」という人ならGRUBのほうが安心感はあります。

逆に、新しいものを試してみたい人にはLimineは面白い選択肢ですね。

こういうところからも、CachyOSが単純に「Arch Linuxを簡単にしただけ」のディストリビューションではないことが分かります。

インストール時間は約1時間

デスクトップ環境にはKDE Plasmaを選択しました。

Btrfsで失敗したり設定をやり直したりした時間も含め、インストールにはだいたい1時間ほどかかりました。

あと、日本語対応もちょっと微妙です。

GUIインストーラーがあるのでArch Linuxよりは圧倒的に楽ですが、UbuntuやLinux Mintのような感覚でインストールすると少し戸惑うと思います。

ということで、

評価:3/5

素のArchよりはかなり簡単ですが、初心者向けかと言われると微妙です。

デスクトップ ★★★★☆ 4/5

デスクトップ環境はKDE Plasmaです。

これは普通にかっこいいです。

KDEらしいモダンなデザインで、特に透過表現がいい感じ。

ウィンドウやパネル周辺もきれいで、デスクトップを触っていて楽しいですね。

ただ、CachyOS独自の魔改造がされているという感じではありません。

比較的素直なKDE Plasmaです。

逆に変なカスタマイズが大量に入っていないので、自分好みにKDEをいじりたい人にはこっちのほうがいいかもしれません。

KDE Plasma自体カスタマイズ性がかなり高いですからね。

見た目についてはかなり好印象でした。

評価:4/5

軽快さ ★★★★☆

続いて軽快さ。

起動して少し待ち、ほぼ何もしていない状態でRAM使用量を確認してみました。

約1.2GB。

KDE Plasmaでこれは結構軽いのではないでしょうか。

KDEは見た目が豪華で機能も多いので、もっとRAMを食っているイメージがありました。

実際に操作していても特に重い感じはありません。

ウィンドウを動かしたりアプリを開いたりしても軽快です。

CachyOSはパフォーマンスを売りにしているディストリビューションなので、このあたりはなかなかいいですね。

もちろん超軽量Linuxのような軽さを求めるものではありませんが、

「見た目は豪華。でも結構軽い」

というバランスになっています。

プリインストールソフトウェア

続いて最初から入っているソフトを見てみます。

種類ソフトウェア
WebブラウザFirefox
メーラーなし
ファイルマネージャーDolphin
アーカイブマネージャーArk
オフィスなし
テキストエディタKWrite / Kate
画像ビューワーGwenview
画像編集なし
メディアプレイヤーmpv
PDFビューワーなし
システムモニターKDE標準
ディスク管理KDE Partition Manager
アプリストアなし
ターミナルKonsole
シェルzsh
ディスプレイサーバーWayland

結構シンプルですね。

ブラウザはFirefox。

ファイルマネージャーはKDEではおなじみのDolphinです。

テキストエディタはKWriteとKate、画像ビューワーにはGwenview、ターミナルはKonsoleとなっています。

面白いのがシェル。

bashではなくzshです。

一方、オフィスソフトや画像編集ソフト、メーラーなどは入っていません。

PDFビューワーもありませんでした。

さらにアプリストアもなし。

この辺はUbuntuなどとは結構違いますね。

Ubuntuならインストール直後からある程度いろいろできますが、CachyOSは、

「必要なものは自分で入れてね」

という感じです。

個人的には不要なソフトが大量に入っているよりこっちのほうが好きですが、Linux初心者にはちょっと不親切かもしれません。

アップデート

CachyOSはローリングリリースです。

Ubuntuのように「22.04→24.04」のような大きなアップグレードをするのではなく、普段のアップデートでどんどん新しい環境になっていきます。

常に比較的新しいLinuxカーネルやソフトウェアを使えるのはメリットですね。

アップデートはコマンドラインから行います。

Arch系なので、この辺はやっぱりターミナルですね。

ターミナルに慣れている人なら何も問題ありませんが、

「Linuxでもコマンドは絶対使いたくない!」

という人にはあまり向いていません。

安定性 ★★★☆☆ 3/5

ローリングリリースと聞くと、

「なんかすぐ壊れそう」

と思う人もいるかもしれません。

確かにUbuntuなどの固定リリースと比べれば、アップデートによるトラブルのリスクはあります。

ただ、今回普通に使っている範囲では特に問題ありませんでした。

ブラウザを使ったりファイルを操作したりといった普段使いなら普通に安定しています。

とはいえ、ローリングリリースである以上、アップデート後に何か問題が起きる可能性は考えておいたほうがいいでしょう。

何かあったときに自分で調べて直せる人のほうが安心です。

評価:3/5

日本語環境 ★★☆☆☆ 2/5

ここはちょっと残念。

日本語表示自体はできます。

問題は日本語入力です。

初期状態では日本語入力ができませんでした。

表示できるのに入力できない。

惜しい。

さらにキーボード設定も、場合によってはUS配列になってしまうことがありました。

日本語入力環境を自分で入れて、キーボードレイアウトを設定すれば使えます。

ただ、

「日本語を選んでインストールしたんだから日本語環境全部よろしく!」

という感覚では使えません。

Ubuntuなどではこのあたりをあまり意識しなくても使えるので、日本の初心者ユーザーにとってはかなり大きな差だと思います。

評価:2/5

情報量 ★★☆☆☆ 2/5

CachyOSの日本語情報はまだ少ないです。

何か問題が発生して検索しても、日本語では欲しい情報が出てこないことがあります。

ただしCachyOSはArch Linuxベース。

そのためArch Linuxの情報を使えることがあります。

特にArchWikiは情報量がものすごいので、CachyOSで問題が起きた場合もかなり参考になります。

なので、

CachyOSで検索

出てこない

Arch Linuxで検索

という感じで調べると解決できることがあります。

とはいえ英語情報に頼る場面も多いので、日本語情報だけでなんとかしたい人には厳しいでしょう。

評価:2/5

初心者向け度 ★★☆☆☆ 2/5

ではCachyOSは初心者におすすめできるのでしょうか。

Linux完全初心者にはあまりおすすめしません。

確かに素のArch Linuxと比較すれば圧倒的に簡単です。

GUIインストーラーがありますし、インストールが終われば普通のデスクトップLinuxとして使えます。

ただ、日本語入力の設定やソフトのインストール、アップデート、トラブル対応などではターミナルを使う機会があります。

Windowsしか触ったことがない人が、

「初めてLinux使ってみるぞ!」

と選ぶならUbuntuやLinux Mintなどのほうが楽でしょう。

一方、

「Ubuntuは使ったことがある。次はArch系を触ってみたい」

という人にはかなり面白いと思います。

いきなり素のArch Linuxに突撃するよりは圧倒的に楽です。

Arch入門前のワンクッションとして使うのもありですね。

評価:2/5

総評

CachyOS、なかなか面白いLinuxでした。

特に良かったのはKDE Plasmaの美しさと軽快さです。

見た目はかなり豪華なのに、アイドル時のRAM使用量は約1.2GB。

動作も軽快です。

さらにブートローダーとしてLimineを使えたり、シェルがzshだったりと、普通のUbuntu系Linuxとは少し違った構成なのも面白いところ。

一方、日本語環境についてはもう一歩です。

日本語入力が最初から使えなかったり、キーボードがUS配列になったりと、日本人がインストールして即使える環境とは言いにくいです。

そしてArch系ということもあり、どうしてもターミナルのお世話になります。

評価をまとめるとこんな感じ。

項目評価
インストール★★★☆☆ 3/5
デスクトップ★★★★☆ 4/5
安定性★★★☆☆ 3/5
日本語環境★★☆☆☆ 2/5
情報量★★☆☆☆ 2/5
初心者向け度★★☆☆☆ 2/5

Linuxを初めて触る人向けというより、

「Linuxにはちょっと慣れた。そろそろArch系も触ってみたい!」

という人にちょうどよさそうです。

Ubuntu系に飽きてきた人なら、一度試してみると面白いのではないでしょうか。

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